島原半島ぶらり旅 (原城温泉)
行き先は、原城温泉「真砂」、天草灘に面する島原半島の南有馬町にあります。
高速やバイパス道路がないのでゆうに2時間かかります。でもそれも悪くないね。
両親は何度も訪れたことがあるようです。
公共の宿ですが、海の堤防のすぐそばに建っています。
目の前はもうこんな風景。
海岸の緑色のものは、「あおさ」ですね。味噌汁に入れると美味しいです♪
翌朝窓を開けたら、おだやかな波の音が聞こえます。
海のおだやかなパワーのせいか、
宿のお部屋はとても落ち着いた気持ちのいいエネルギーでした。
遠くに見える山は、雲仙普賢岳です。
宿の晩御飯に、「あらかぶ(かさご)の煮付け」が出てにっこり♪
九州風のうす甘い味付けにも満足です。
関東風の味付けはいつも口に合わないのです。(醤油と砂糖が濃すぎます)
こちらの宿のお風呂は、大きな浴槽がオーシャンビューで素晴らしいのですが
(すべてのお部屋がそうなのですけどね)
年末のせいか、町民の立ち寄りで温泉は大混雑!!特に狭い脱衣所が。
あまり優雅な温泉気分はありませんでした。しょうがないですね・・・。
さて、原城というのは、西暦163?年の島原の乱の激戦地です。
もともとはキリシタン大名有馬氏の下に、キリシタンが多く住む土地でした。
その後の大名による、圧政、飢饉、キリシタン弾圧から、住民が一揆を起こしました。
最終的に、かつての有馬氏の廃城である原城跡に立てこもりました。
ですが、幕府軍に攻められ、・・・・
島原半島の南側の住民のほとんどは死に絶えてしまいました。
日本の鎖国のきっかけになった事件でもあります。
その後、この土地には、鹿児島、大分、小豆島から人々が移民させられました。
確かにこの地区には今は教会は残ってないようだし、クリスチャンのかたは少ないようですね。
かつての古戦場・・・・行くのには抵抗がありました。
あまり行くべきではないと言われています。
両親のこちらを予約したという知らせを聞いて、呼ばれたような気もしました。
「原城跡」に行きたいと思いました。
天草灘に面した小高い丘にあります。
あまりに、あまりに穏やかな風景です。
かつてそんな激戦地であったとは思えないのどかな風景が続きます。
遠くに見える島影は天草です。沖ではイルカが遊びます。
このあたりの港から「イルカ・ウォッチング」の船が出ます。
数年前に私も口之津から乗ったことがあります。またイルカに会いたいなぁ。
また、旧暦の3月と8月だったか、沖の浅瀬が干上がる時期があり、
白い砂浜が現れるそうです。
素晴らしい恵みがいっぱいです。
散策しながら、涙が流れそうになりましたが、
あぁこの土地はすっかり癒されているなぁと思いました。
それどころか、どれだけ私たちを癒してくれることか・・・
この場所を私は大好きになりました。